質問主意書の再提出の準備
国会議員の権利のひとつである「質問主意書」。その説明に関しては割愛しますので気になる方はご自身で調べてみて下さい。
個人的には「霞が関の嫌われ者 “質問主意書”って何?|NHK NEWS WEB」がわかりやすいと思っています。
人生初の質問主意書の提出と回答
「質問主意書は国会議員が提出するものなので私には無関係」と思っていたのですが、、、
浜田参議院議員のご協力の下、質問の原案を私が作り、それを元に実際に国会に提出していただいたことがありました。
この質問主意書を提出するにあたっては、事前に浜田先生から「質問を提出しても的確な回答が得られる保障はない」と言われていましたし、過去の国会答弁などを見てもある程度は予想できており、そこは仕方ないと割り切っていました。
それでも被害者がじっとしていても何も変わらない!という強い思いから、国会議員パワーを利用させてもらうことにしました。
質問主意書の内容
浜田先生には、私の趣旨を汲んでいただいた上で、以下のような質問を実際に国会に提出していただきました。
国がお墨付きを与えた西武信用金庫による不正融資に対する政府の調査姿勢に関する質問主意書
国がお墨付きを与えた西武信用金庫による不正融資に対する政府の調査姿勢に関する質問主意書
二〇一九年五月二十四日、関東財務局は西武信用金庫に対して不適切な行為が多数見つかったとして業務改善命令を発した。これを受けて西武信用金庫からも同日、業務改善命令を受けた内容を発表している。それぞれの内容を抜粋すると次のとおりである。
(1)関東財務局発表資料から抜粋
「投資用不動産向けの融資にあたり、形式的な審査にとどまり、不適切な信用リスク管理態勢となっている。」
「投資目的の賃貸用不動産向け融資について、融資期間に法定耐用年数を超える経済的耐用年数を適用する場合には適切な見積りが不可欠である中、経済的耐用年数等を証する書面を作成する外部専門家に対し、金庫職員が耐用年数や修繕費用等を指示・示唆するなどの不適切な行為が多数認められる。」(2)西武信用金庫発表資料から抜粋
「経済的耐用年数等を証する書面を作成する外部専門家に対し、当金庫職員が耐用年数や修繕費用等を指示・示唆するなどの不適切な行為と思われる件数
現存する十八か月間のメールでのやりとりからは二百五十八物件あると確認しています。この期間内の同書面の数との比較では約一割に相当します。」
インターネット上で見ることのできる多数の資料から判断するに、西武信用金庫は二〇一四年ごろから「経済的耐用年数を用いた融資」に積極的に取り組んでおり、その取組みは当時金融庁長官であった森信親氏から称賛され、国土交通省や不動産鑑定士協会連合会もバックアップしていたと承知している。すなわち、本質問主意書で問題としている西武信用金庫による融資を利用したビジネスは、当時としては国がお墨付きを与えるビジネスモデルだと思われてもおかしくない状況であったと考える。
そこで、以下質問する。一 今回のような不正融資の今後の再発防止や注意喚起を目的として、証拠の残っていた二百五十八物件の詳細状況について、可能な範囲で開示するつもりはあるか。既に開示しているのであれば現状報告もお願いしたい。
二 この不適切な行為は専門家が関与した虚偽の評価に基づく過剰融資であると考えるが、専門家が関与した虚偽の評価に基づく過剰融資は犯罪が成立するための構成要件に該当するか。政府の見解を伺いたい。
三 最低でも二百五十八件の不適切な行為に不動産鑑定士や建築士といった専門家が関与していると考えられる。不動産鑑定士が関与した場合、不動産鑑定評価に関する法律及び不動産鑑定評価基準に違反する行為となる可能性がある。この点に関して、違反の有無の調査をすべきではないかという旨の提言を国土交通省や金融庁へした方からの私への報告によると、国土交通省や金融庁からは調査をする気が見受けられないとのことである。そこで改めて質問するが、政府として、西武信用金庫の不正融資に関わった不動産鑑定士や建築士などの専門家による不正を調査するつもりはあるか、見解を伺いたい。
なお、本質問主意書については、答弁書作成にかかる官僚の負担に鑑み、転送から七日以内での答弁は求めない。国会法七十五条二項の規定に従い答弁を延期した上で、転送から二十一日以内には答弁されたい。また、答弁書の文字がいわゆる青枠の五ミリ以内に収まっていなくてもかまわない。右質問する。
https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/201/syuh/s201150.htm
回答
対して実際に出てきた回答はある意味予想通り。何の回答にもなっていないのらりくらりとした残念なものでした。
参議院議員浜田聡君提出国がお墨付きを与えた西武信用金庫による不正融資に対する政府の調査姿勢に関する質問に対する答弁書
一について
お尋ねの「証拠の残っていた二百五十八物件の詳細状況」の意味するところが必ずしも明らかではないが、一般に、金融機関の個別の融資事案の詳細については、当該融資先の正当な利益を害するおそれがあること等から開示を行うことは困難である。
なお、金融庁においては、行政処分の内容及び理由について、他の金融機関等における予測可能性を高め、同様の事案の発生を抑制する観点から、公表を行っており、御指摘の関東財務局による西武信用金庫に対する行政処分についても、同様の趣旨により公表を行ったものである。二について
お尋ねについては、捜査機関が収集した証拠に基づいて個々に判断されるべき事柄であり、お答えすることは差し控えたい。
三について
本件に関与した不動産鑑定士等の調査については、個別の事案に関することであり、また、今後の対応に支障を来すおそれがあることから、お答えすることは差し控えたい。
https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/201/touh/t201150.htm
正直なところ、これは私の質問の構成の失敗だと感じています。初体験だったことから仕方ない部分もあったと思いますが、単に不満をぶつけるだけでは何の結果も得られないことを実感しました。
この質問主意書に関してはここで一旦締めることにしましたが、その後も浜田先生には、情報開示請求におけるのり弁回答に関してもフォローしていただけました。
しかし、度重なる行政の不誠実な対応を目の当たりにしたことにより「多忙な国会議員のリソースを私個人のためだけにこれ以上浪費させるわけにはいかない」と判断し、一旦身を引くことにしました。
そして何か変化点があれば衆参両院への苦情窓口を通じて報告する、というスタイルに切り替え現在に至っています。
浜田先生からのメール
その後も衆参両院へ苦情通報してきた案件はこんなものでした。
- 金融庁に対する不服申立・審査請求
- 不正が明らかなのに何もアクションしない国交省
- 被害者感情だけでなく警察庁通達も無視する刑事告訴・告発に対する警視庁の不誠実な対応
- 「西武信用金庫」相手のADR
- 「不動産鑑定士」相手の訴訟
これらに関し、何か変化点があるたびに通報を継続してきました。
そんなある日、浜田先生から1通のメールが届きました。
ご無沙汰しております。浜田聡です。
その後の経過はいかがでしょうか。
参議院への行政への苦情フォームにはたびたび投稿されているのを拝見しております。
以前のように、質問主意書の原案を書いていただければ、適宜調整して提出させていただきます。
過去に提出した質問主意書の答弁を踏まえた上で、さらに質問をするなどを検討されてもいいかと思います。提出番号XX、YY、ZZの「~に関する再質問主意書」のようなものが参考になるかもしれません。
もちろん、新たな内容での質問主意書でも結構です。
現在、国会閉会中ですので提出は先になります。
よろしくお願いいたします。
突然のメールに驚いたと同時に、私のような一個人に対してずっと気にかけていただけていたことに心が救わる思いで涙が出そうになりました(実際、心は泣いていました)。
「再」質問主意書の原案作成
諦めずに戦ってきたこと、そして通報を続けてきてよかったと思っています。と同時に「このチャンスを逃すまい」として、早速準備に取りかかりました。
まずは、最初の失敗「不満をぶちまける」だけではダメということは学習しています。その上で、メールでもご指摘されているように、先の答弁内容、及び過去の再質問主意書等を参考にすべきと考えました。
- 私の感情を捨て、先の答弁内容に対して不明な点のみを追求する
- 先の答弁内容を含め、国が発表したことのみにフォーカス
- 逆に国が発表したこと以外には一切触れない
これらを意識しながら「金融庁」及び「国交省」相手の質問原案を作成、送付しました。
質問主意書は国会開催中にしか提出できないことになっています。そして今は国会は閉じています。
次の臨時国会はオリ・パラ後の9月中旬ごろになると思いますが、そこではいつ解散総選挙になってもおかしくない状況、となると選挙後の年末ぐらいまで何もできない可能性もあります。
政局含みでいつ何が起こるかわかりませんが、そこに私が何を言っても変わりませんのでそのタイミングを待つしかありません。
ただ、それまで指をくわえて待つことなく、できることを粛々と進めていきます。まず直近は「不動産鑑定士相手の訴訟」、第二回口頭弁論です。