絵に描いた餅!西武信用金庫の内部通報制度

業務改善命令を受けた西武信用金庫。
この業務改善命令によって不正の事実こそ明らかになったものの、この問題自体はまだ何も解決していません。
今まで西武信金がやったことと言えば、2019年5月24日の業務改善命令を受けた同日に発表した「当金庫に対する業務改善命令について」、及び、2019年6月28日に発表した「業務改善計画」。
その業務改善計画では関係者の処分が記載されていました。
- 役員3名の辞任
- 全役員の減俸(ただし超短期間かつ少額)
- 不正に関与したとされる職員144名の処分
これだけで幕引きする、いや「した」つもりでいるとしか思えません。
いまだに被害者無視、不正を認めず
この業務改善計画では「被害者救済」に関することは一切触れていません。
被害者に対してはまだ何もしていないどころか、そもそも西武信金自らが発表した不正の証拠が残っている258物件以外には
不正などない
というスタンスです。
私は業務改善命令が発令された2019年5月24日以来、ずっと西武信金に対して不正の事実確認や補償を求めてきました。
しかし、西武信金は一貫して対応を拒否し続けてきたのです。
今でこそ、ADRによってやっと話し合いのテーブルにつきましたが、その席でもまだ不正自体は認めず、答弁書も言い訳と虚偽だらけ、という状況です。
西武信金の内部通報制度
企業における不祥事発覚のきっかけとなるひとつに「内部通報制度」があります。
公益通報者保護法が施行されたのは2006年。
その頃から、各企業はコンプライアンス問題に対する社員からの相談に対してホットライン等の通報窓口を設置し、積極的に内部通報制度を作るようになっています。
そこで「西武信用金庫」+「内部通報」でググってみると
というものが出てきます。
この中の(2)にコンプライアンスホットラインなるものが記載されています。
コンプライアンスホットライン
このページを見ると「2019年5月24日現在」となっていますが、これは正に業務改善命令を受けた当日です。
1.当金庫の理事および職員の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制
(1)法令等遵守の徹底を業務の健全性および適切性を確保するための最重要課題の一つとして位置付け、「信用金庫行動綱領」とこれに基づく「法令等遵守規程」を定め全役職員に周知を図るとともに、役職員が遵守すべき法令等の解説、違法行為を発見した場合の対処方法等を示した「コンプライアンス・マニュアル」およびコンプライアンスを実現させるための実践計画として「コンプライアンス・プログラム」を策定する。
(2)法令等遵守に関する事項を一元的に管理する「リスク管理統括部」を設置するとともに各業務部門および営業店等毎に「コンプライアンス・オフィサー」を配置し、リスク管理統括部との連携を図る。
また、不正行為等の早期発見と是正を行うために、また、公益通報者保護の窓口として、「公益通報者保護管理規程」を策定し、コンプライアンス上疑義のある行為等を知った場合に、所属部店の上司を介さず、直接リスク管理統括部や顧問弁護士等に報告・相談等を行うことができるコンプライアンスホットラインを設置する。
(3)反社会的勢力との関係を遮断し排除するため、「反社会的勢力に対する基本方針」「反社会的勢力等対応規程」を定め全役職員に周知するとともに、組織として対応するための体制を構築する。反社会的勢力の不当要求には、断固として拒絶し、提携による金融サービスの提供などの取引関係を含めて、関係の遮断に向けた態勢整備に取り組む。また、職員の安全を確保し、組織全体で法的に対応する。https://www.shinkin.co.jp/seibu/about/outline/important/naibu_kanri.html
(4)監査部は、法令等遵守態勢の有効性および適切性について監査を行い、その結果を監事および理事会等に報告するとともに、必要に応じて被監査部門である部店および改善すべき事項を統括・管理する本部各部に改善を指示し、その実施状況を検証する。
これを見る限り、内部通報制度自体はあるようです。
そして全役職員が「コンプライアンス・マニュアル」や「コンプライアンス・プログラム」により法令遵守のお勉強自体はしているようです。
機能しているのか?
法令遵守の勉強をしている、内部通報制度もある、にも関わらず
不法行為を見て見ぬふりし続けている
これはもう職員全員が自分や組織の保身を最優先しているということであり、そもそもこの制度が全く機能してないということと同意です。
彼らにとってコンプライアンス遵守とは一体何を意味しているのでしょうか?
正義はどこにあるのでしょうか?
人として恥ずかしくないのですか?
まともな人は一人も居ないのでしょうか?
組織全体が
顧客を貶めてでも自分(組織)を守る
ということであればもはや
- 人として当然の行動ができない
- 人として正しい判断ができない
これはもう
社畜の集団、巨大な詐欺グループ
と言っても過言ではないでしょう。
西武信用金庫が発表した「不正の証拠が残っている258物件」は単なる氷山の一角でしかありません。
同じ発表資料により、この不正スキームは過去18ヶ月間で約2500件あるとされており、その中のひとつに私の案件も入っていたと確信しています。
他にもまだ大量の不正案件があるはずであり、それに関与した職員が内部通報制度を使えば、すぐにでもこの不正の全容は明らかになるはずです。








