業務改善命令、業務改善計画

2019年(令和元年)5月24日、金融庁が西武信用金庫に対して発令した業務改善命令。
これから既に3年以上経過していることから情報が徐々に削除されていたり、分散して見つけ辛くなってきているため、今回一旦まとめておくことにしました。
業務改善命令
こちらは以前のURLから変わっていました。

この中で私が不正融資を受けたとすることは
第2.処分の理由 → (1) → ii
にかかる部分です。
西武信用金庫の発表資料
業務改善命令を受けた同日、西武信用金庫も公式発表をしています。以前は西武信用金庫の公式サイトで確認できていたのですが時間経過とともに2019年の情報は見れなくなってしまいました。そこでその資料を貼り付けておきます。
この西武信用金庫の公式発表の3ページ目中段に以下のような記載があります。
(注)なお、現状当金庫で把握している計数等は以下のとおりです。
○ 投資目的の賃貸用不動産向け貸出案件を持ち込む業者による融資関係書類の偽装・改ざんを当金庫職員が看過してしまった可能性が高い件数
当金庫の認識では127件です。そのうち、当金庫が、債務者と面談して調査した結果、何らかの偽装等があったと認められる件数が73件ございました。その他については、引き続き確認を実施してまいります。
○ 経済的耐用年数等を証する書面を作成する外部専門家に対し、当金庫職員が耐用年数や修繕費用等を指示・示唆するなどの不適切な行為と思われる件数
現存する18か月間のメールでのやりとりからは258物件あると確認しています。この期間内の同書面の数との比較では約1割に相当します。

このように西武信用金庫は業務改善命令が発令された時点で、私が受けた不正融資と同じような事例が258物件あったことを認めています。さらにこの258という数字は過去18ヶ月間のメールの約1割、すなわち同じようなスキームを使った可能性のある事例が258÷0.1=2580物件程度あることを示しています。これだけの母数があるとなると258物件以外にも不正を見落としている可能性もあると考えています。
金融検査
私は金融庁に対して様々な情報開示請求を行ってきました。その成果のひとつとして、金融庁は2018年10月に西武信用金庫に対して金融検査を行っていたことが判明しました。そこで私はさらにその金融検査の情報開示請求を行ったところ、金融庁はこの金融検査にて
「金庫職員が不動産の専門家に改ざんを指示・示唆していたのが258件、不芳チャネル(=業者)による不正の可能性のあるものが127件あったことを把握していた」
この数字自体は西武信用金庫が発表したものと同じであり何ら問題はありません。問題は、私が以前に行った浜田聡参議院議員の協力の下、参議院での質問主意書において、金融庁はこの数字を把握していないような答弁をしていたことです。
お尋ねの「証拠の残っていた二百五十八物件の詳細状況」の意味するところが必ずしも明らかではないが、一般に、金融機関の個別の融資事案の詳細については、当該融資先の正当な利益を害するおそれがあること等から開示を行うことは困難である。
「意味するところが必ずしも明らかではない」これは金融庁による恣意的な隠蔽及び悪意ある論点ずらしと答弁拒否と受け止めています。
業務改善計画
西武信用金庫は業務改善命令を受けた翌月28日、金融庁に対して業務改善計画を提出しました。その資料ももはや入手不可能?なため、こちらに貼り付けておきます。
この中の4ページ目には、内部態勢の強化として「内部統括副支店長の職位を創設」ということも書かれています。

私は現在、不動産鑑定士を相手に損害賠償請求の裁判を起こしていますが、この裁判において「この新設された職位として赴任したと思われる内部統括副支店長を証人尋問したいのに無視され続けている」ということを先日の記事に書いています。内部統括副支店長がこんな姿勢であるのに果たして再発防止が可能なのか?甚だ疑問です。
業務改善計画の問題点
この業務改善計画において
- 西武信用金庫は不正があったことを認め職員を処分している
- 再発防止策を策定している
- 西武信用金庫は、不芳業者の持ち込みによる127件の不正融資の被害者とはコンタクトしている
にも関わらず
・西武信用金庫職員が不正を主導した258物件の被害者を無視し続けている
・このいい加減な業務改善計画を金融庁が受理している
これでは258物件の被害者救済は一切進まないでしょう。
これを問題として私は金融庁に対して再三質問しているのですが金融庁ははぐらかすだけ。それでも諦めずに様々な手法を使って金融庁への情報開示請求や適切な対応を求め続けています。
さらに裁判の結果、不動産鑑定士の不法行為が認定されれば、国交省に対しても適切な処分や行動を求めることを再開する予定です。






